組織内会計士として活躍

横浜国立大学経済学部卒業、14年監査法人入所、21年から大手予備校講師(公認会計士講座の財務理論科目担当)

企業や官公庁など、公認会計士の専門的な知識・経験・判断力が必要とされる場面は増える一方です。IPOやM&A、資金調達など企業の経営に近い部門で、またはCFOとしての活躍に期待が寄せられています。

石川景子
(事業会社勤務)

 大手予備校にて公認会計士講座の講師をしています。公認会計士試験の合格後に入所した大手監査法人で監査業務を経験後、夫の海外駐在に帯同しました。駐在中は四半期の決算時期ごとに一時帰国をして監査法人で非常勤として勤務し、妊娠・出産後は子育ての日々を送っていました。4年間の海外生活を終えて日本に戻ってからは、予備校講師という新たな分野で働くことを決めました。自分が受験生のとき、予備校のある先生との出会いが合格につながったこともあり、私も未来の公認会計士の輩出に携わりたいと思ったためです。

 予備校講師の仕事は、講義や質問対応、テストや模試の作問・校閲・採点が中心です。公認会計士試験では膨大な量の知識が必要になるので、勉強の計画や方法、メンタルの維持が非常に重要です。まだまだ駆け出しですが、受験生に単に知識を伝えるだけでなく、モチベーションの維持を含めた総合的な相談サポートのできる講師になりたいと思っています。

 昨年に第3子を出産して育休を取得しましたが、現在は時短勤務の正社員として勤務しています。海外駐在への帯同や女性特有のキャリア中断があっても、自身の状況に合わせて柔軟に仕事が続けられるのは、公認会計士という資格があったからこそであり、この資格の強みとありがたみを改めて感じています。

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