監査証明とは、財務諸表がその企業の経営成績およびキャッシュ・フローの状況ならびに財政状態を"適正"に表しているかについて監査し、意見を述べることである。意見は「監査報告書」として企業に提出する。
ここでいう"適正"とは・・・
(1) 一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に従って財務諸表が作られていること。
(2) 投資家などの利害関係者の意思決定を誤らせるような重要な誤りや偽りはないということ。
をいう。
したがって、監査証明が財務諸表に全く誤りあるいは偽りが無いことの証明と思ったり、企業の事業活動の良し悪しを評価するものと思うことは間違いである。
言い換えれば、監査証明とは「企業が作成した財務諸表が信じるに足るか否か」を企業に報告する保証書のような役割を果たすものである。