【IPSASB】国際公会計基準審議会コンサルテーション・ペーパー「収益及び非交換費用の会計処理」の公表について

2017年08月28日

  国際会計士連盟(IFAC)の国際公会計基準審議会(IPSASB)から2017年8月22日付けで、以下のコンサルテーション・ペーパー(以下本CPという。)が公表されましたのでお知らせします。コメント期限は2018年1月15日です。

 

・「収益及び非交換費用の会計処理」(Accounting for Revenue and Non-exchange Expenses)

 

【本CPの概要】

  本CPは、収益と非交換費用の認識及び測定の考え方について意見を求めています。

  履行義務を伴う非交換取引の収益の認識及び非交換費用の認識について、本CPではそれぞれ以下のアプローチ(考え方)を提示しています。

 

履行義務を伴う非交換取引の収益の認識:

・交換/非交換アプローチ - IPSAS 第23 号「非交換取引による収益(税及び移転)」における原則を維持する考え方。ただし同基準を更新する選択肢を5つ提案している。

・IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の履行義務アプローチに基づく、公的部門用の履行義務アプローチ(収益)を新たに提案する考え方 - 識別された履行義務が満たされたときに収益が認識される。

 

非交換費用の認識:

・幅広な債務発生事象アプローチ - IPSASBの「概念フレームワーク」に依拠して、資源提供者に負債と費用がいつ発生するかを判断する。

・公的部門用の履行義務アプローチ(費用) - 「公的部門用の履行義務アプローチ(収益)」と類似しているが、非交換費用の認識に合わせて適宜修正されている。

 

  本CPでは、その他に以下の論点についても検討しています。

・資本的補助金や現物によるサービスから生じる収益認識に関する適用上の課題

・非契約債権の当初測定及び事後測定

・非契約債務の事後測定

 

■本CPの公表についてのニュースリリース及び本文は、国際会計士連盟のウェブサイト(http://www.ifac.org/news-events/2017-08/ipsasb-seeks-views-updating-accounting-approaches-revenue-and-new-approaches-non)から入手可能です。

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