国際会計士連盟(IFAC)の国際公会計基準審議会(IPSASB)より2015年7月29日付けで、以下のコンサルテーション・ペーパーが公表されましたのでお知らせします。コメント期限は2016年1月31日です。
・「社会給付の認識及び測定」(Recognition and Measurement of Social Benefits)
【本コンサルテーション・ペーパーの概要】
表題の「社会給付」とは、公的年金などの社会保険、及び生活保護などの社会保障を指しております。
政府の会計における社会給付は金額的にきわめて重要であり、財務諸表にも大きな影響を及ぼすものです。
このプロジェクトでは、そのような社会給付について、負債・費用の認識及び測定を検討しています。
今回公表されたコンサルテーション・ペーパーでは、以下の3つの考え方(アプローチ)を、認識と測定について提示しています。
① 債務事象アプローチ(債務が発生する時点に注目する考え方)
② 社会契約アプローチ(社会給付を提供する契約を政府と個人・世帯が締結するという考え方)
③ 保険アプローチ(一部の社会給付は保険に類似しているため、保険の会計処理を適用できるという考え方)
■本コンサルテーション・ペーパーの公表についてのニュースリリース及び本文は、国際会計士連盟のウェブサイト(http://www.ifac.org/news-events/2015-07/ipsasb-publishes-consultation-paper-recognition-and-measurement-social-benefits)から入手可能です。