2021年08月30日
IASBは2021年3月30日、2022年から2026年までの今後5年間の優先事項を何にすべきかについて意見を求めるための協議文書(情報要請「第3次アジェンダ協議」)を公表しました。コメント期限は、2021年9月27日となっています。
本情報要請は、IASBの活動の戦略的方向性及びバランス、作業計画に追加される可能性のある財務報告上の論点の優先順位の評価、作業計画において優先順位を与えることが考えられる新たな財務報告上の論点の把握を目的としています。
また、本情報要請は、IASBの活動、作業計画に追加される可能性のある財務報告上の論点の優先順位を評価するための判断規準、IASBの作業計画に追加される可能性のある財務報告上の論点の概要を示すとともに、回答に役立てるための以下の追加情報を示しています。
- 付録A(2021年3月現在のIASBの作業計画の要約)
- 付録B(提案されることの多い財務報告上の論点の記述)
- 付録C(IASBに提案された他の財務報告上の論点)
なお、IFRS財団評議員会は、構造と有効性の5年ごとのレビューを通して財団の将来の戦略を評価しており、当該レビューの一環として、財団のガバナンス構造内にIASBと並ぶサステナビリティー報告基準を設定する新たな審議会の設置を検討しています。IASBの2022年から2026年までの活動及び作業計画を最終確定するに当たり、IFRS財団評議員会による財団の将来の戦略レビューに関する決定が考慮されます。
上記付録Bにて公表されている、IASBに提案された財務報告上の論点(潜在的プロジェクト)は以下のとおりです。
潜在的プロジェクト一覧 |
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① 借入コスト
② 気候関連リスク ③ コモディティ取引 ④ 暗号通貨及び関連取引 ⑤ 非継続事業及び処分グループ ⑥ 割引率 ⑦ 従業員給付 ⑧ 費用-棚卸資産及び売上原価 ⑨ 外国通貨 ⑩ 継続企業 ⑪ 政府補助金 ⑫ 法人所得税 ⑬ インフレーション ⑭ 無形資産 ⑮ 期中財務報告 ⑯ マイナス金利 ⑰ 事業セグメント ⑱ その他の包括利益 ⑲ 排出物価格設定メカニズム ⑳ 個別財務諸表 ㉑ キャッシュ・フロー計算書及び関連事項 ㉒ 変動対価及び条件付対価 |
詳細は、IFRS財団のウェブサイトをご参照ください。