SEC Mary Jo White議長のFAF評議員会 夕食会でのスピーチ

2014年05月23日

  2014年5月20日、米国証券取引委員会(SEC)のMary Jo White議長は、米国の財務会計財団(FAF)評議員会との夕食会におけるスピーチでIFRSについて言及している。

  下記に、スピーチにおけるIFRSに関する概要を記載する。

  2007年にSECは、外国登録企業(FPI)に対して、US GAAPとの調整表をつけずにIFRSで報告することを認めている。現在、500以上の企業(時価総額:数兆ドル相当)が調整表なしのIFRSで報告しており、SECスタッフはこれらの基準を執行している。したがって、我々は米国市場におけるIFRSの使用に関して多大なコミットメントをしていると言える。

  一方、米国内企業に対するIFRSの使用に関してはどうだろうか。私は、SEC議長就任1年目のスピーチで、Dodd-FrankおよびJOBS法への取組みを優先することを示しており、また変わらず我々の主要な目標ではある。しかしながら、米国の財務報告システムにおいてIFRSをさらに組込むことも、私にとって、以前からそして今後も継続的な優先事項である。

  2011年、当時のSchapiro議長は、IFRSに関して、米国企業へのIFRSの使用について検討していることを述べた。また、2012年には、Walter委員が、IFRSワークプランに関するSECスタッフ報告が公表される直前に、高品質の収斂した基準が世界の資本市場の投資家に対する最善の利益であるという信念について発言した。両名はさらに、①IFRSを検討する際には米国の投資家の利益を第一に考えること、②米国企業のための会計基準の最終的な基準設定主体はFASBであること、③国際的な基準の開発における米国の役割について十分に考慮しなければならないことについても述べている。

  私自身この内容に強く賛同する。他方、国際的な規制・会計当事者から、米国、特にSECに対して、IFRSを米国資本市場にさらに組込むのか、もしくはそれを議論するのかどうか、その場合はどのタイミングでどのような方法で行うのか、と強く質問を受けている。

  2010年2月、SECはこの問いに対して、単一の高品質な国際的な会計基準は米国の投資家に有用であり、それはSECの使命と一貫すると、回答した。これは今日でも同じところであるが、私は、IASBと取組んできたコンバージェンスプロジェクト、そしてFPIがIFRSで報告してきたという、米国におけるIFRSに関する6年間の経験を踏まえて、この重要な課題について更なる意見を表明することを、SECの優先事項とすることした。

  今晩この質問に回答することはできない。我々はまだ検討を続けているところである。ただし、この質問は答えなければならない重要なものであり、近い将来、さらに進んだ発言ができることを望んでいる。

  なお、スピーチでは、IFRS以外に、会計基準の執行、SEC規則、開示の有効性についても言及している。

 

  スピーチ原文はSECウェブサイトをご確認ください。

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