2014年6月18日、IFRS財団を監督する責任を有するIFRS財団モニタリング・ボードは2014年6月13日にマドリッドで開催された会議報告を公表した。本会合では、モニタリング・ボードおよびIFRS財団のガバナンスと説明責任に関連する幅広い論点が議論された。
新メンバーの選出に関して、モニタリング・ボードのガバナンス構造をより包括的にするため(特に新興市場国当局に向けて)、ボードは残り2つの常任議席について、他の候補者を検討すると議論した。これは2012年2月に公表された「IFRS 財団 ガバナンス改革に関する報告書」に準ずる。また、IOSCOとの協議で指定する2つの交代議席を選出する指名プロセスの進展についても議論した。
合意されたメンバーシップ規定に基づく既存メンバーの定期レビューに関して、ボードは既存メンバーに対する最初の定期レビューにおいては、メンバーシップ規定に遵守しないメンバーはいないという結論を出した。定期レビューは3年毎に実施し、次回レビューは2016年に開始する。
ボードは、「IFRS 財団 ガバナンス改革に関する報告書」の推奨される対応策を実行する努力を続ける。
会議では、IFRS財団のガバナンスとコントロールの開発状況および全体的なリスク管理とコントロールプロセスおよび手続の有効性を確認するためにIFRS財団が実施した活動についても議論した。議論を通じて、ボードはIFRS財団による取組みの進展状況に注目し広く支持した。それでもなお、ボードは、IFRS財団が、いつでも、適切な法令順守規定を完全遵守されることを推奨し、IFRS財団がベストプラクティスを、透明性をもって継続的に実行する期待を表明した。ボードは、公益監督機能の遂行にあたってIFRS財団の活動を引き続きモニタリングする。さらに、会議では、欧州委員会により長期投資家と会計に関する議論が提起された。
詳細はIASBウェブサイトをご参照ください。