EFRAGが、IASBに対して基準公表前の重大な欠陥レビューを再要請

2014年10月02日

  EFRAGは、2014年9月30日、IASBに対して、最終基準化および基準の主要な改訂公表の前の品質管理手続の改善を要請するレターを発行した。EFRAGは、重大な欠陥の一般レビューの実施について再要請することをメンバーから促されていた。

  EFRAGは、他の多くの関係者と同様に、IASBの基準設定プロセスに敬意を表する。IASBスタッフは、最善の成果物の開発に献身的に対応しており、IASBの現行のデュープロセスに従って最大限の努力をしている。EFRAGはIASBの品質管理手続について、公開のコンサルテーションを実施し、メンバーの見解を求めた。IASBには、高品質な基準設定プロセスがあるものの、IASBの公表物の中には解釈や適用が複雑なものが含まれ、これらは結果として高い適用コストと適用の多様性をもたらしている。

  このような状況において、EFRAGはメンバーの多くから、特に現在限定的に実施している重大な欠陥レビューに参加していないメンバーから、簡易なデュープロセスのステップの追加を検討するのではなく、一般レビューの実施について再要請するよう促されていた。

  重大な欠陥の一般レビューを標準の手続に組み込むことで、より高品質な基準作成ができ、かつ公表直後の修正の必要性を少なくともかなりの程度減らすことができる。さらに、変更点をフルデュープロセスを経ることなく、取り込むことができる(再公開草案の公表の必要性がなくなるということが考えられる)。

  EFRAGはIASBに対して、重大な欠陥の一般レビューを、IASBのデュープロセスの正式なステップとして組み込むことを、また、重大な欠陥レビューの結果については、最終基準書をIASBが承認する前に、結果概要報告書に基づきIASBの公開会議で検討することも含めて引き続き要請する。

 

  EFRAGのレター原文および詳細はEFRAGウェブサイトをご参照ください。

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