2013年07月19日
国際会計基準審議会(IASB)は、2013年7月18日に、一般のコメントを募集するため、IASBの「財務報告に関する概念フレームワーク」に対して、可能な変更を探究したディスカッション・ペーパーを公表しました。ディスカッション・ペーパーは、改訂版「概念フレームワーク」の公表に向けた最初のステップとなります。
「概念フレームワーク」は、財務諸表の作成及び表示の基礎となる概念を示しています。「概念フレームワーク」は、IASBのために、IFRSの開発や改訂を行う際に使用する原則を特定しています。
既存の「概念フレームワーク」は、IASBが、財務報告を改善する高品質なIFRSを開発することを可能にしました。しかしながら、既存の「概念フレームワーク」は、幾つかの重要な領域をカバーしておらず、幾つかのガイダンスの更新が必要とされています。
2011年に、IASBは、アジェンダの優先順位の識別に役立つように、広範な公開協議を実施しました。当該協議の回答者の多くは、「概念フレームワーク」の作業の優先順位を高く識別しました。
本ディスカッション・ペーパーは、改訂版「概念フレームワーク」の公開草案の開発にあたって、IASBが検討する重要な問題に対して、最初の見解及びコメントを得られるように策定されています。問題には下記を含みます:
・資産及び負債の定義
・認識及び認識の中止
・資本と負債の区別
・測定
・表示及び開示
・その他の包括利益(OCI)
本公開草案に対するコメントは2014年1月14日まで募集されます。
詳細は、IASB及びASBJのウェブサイトをご参照ください。