2013年05月31日
国際会計基準審議会(IASB)は、2013年5月28日に、財務情報開示に関してIASBが主催したフォーラムにおける議論を要約したフィードバック文書を公表しました。同時に、IASBは、財務報告開示の質及び量についての継続した懸念に対処するために、作成者、規制当局、会計専門家及びIASBによる集団行動のきっかけに役立ちたいことを示唆しました。
2013年1月に、IASBは、財務開示の有用性と明瞭性の改善方法について、作成者、監査人、規制当局、財務諸表利用者とIASB間の対話を促進するために、公開フォーラムを主催しました。フォーラムの間、当該利害関係者グループの代表は、財務情報開示量の増加、及び当該開示の質及び有用性が減少したという認識の一因となった要因について議論しました。参加者間での議論は、改善が行われるように集団行動が要求されたことについて、広範な合意を示しました。
フィードバック文書は、当該議論及び議論した結果に推奨される行動を要約しています。その責任に関連して、IASBは3つの主要な分野において行動を起こす予定です。
- 1. IAS第1号の修正:IASBは、財務報告の表示において、作成者が判断する際に認識された障害に対処するために、IAS第1号「財務諸表の表示」へ狭い範囲の修正を行う。
- 2. 重要性:IASBは、諮問グループからのインプットにより、重要性に関する教育文書の開発に努める。
- 3. 開示の個別プロジェクト:IASBは、調査研究のアジェンダの一部として、開示の有効性に関連したより広範な課題を検討する。
詳細は、IASBのウェブサイトをご参照ください。