IASBがIFRS第9号の分類及び測定規定に対する限定的な変更を提案

2012年11月29日

国際会計基準審議会(IASB)は、2012年11月28日に、一般のコメントを募集するため、IFRS第9号「金融商品」で、金融商品に係わる分類及び測定規定の限定的な変更提案を公表しました。

 

本提案は、金融商品会計を改善する広範なプロジェクトの一部を形成しており、当該プロジェクトの分類及び測定フェーズの一部です。IASBは、2009年に金融資産の分類及び測定、2010年に金融負債の分類及び測定の新規定を公表しました。ところが、2012年1月にIASBは以下の理由により限定的な修正の検討を決定しました。

・狭い範囲の適用上の問題を明確にする

・金融商品会計における国際的な比較可能性の向上を達成するために、米国財務会計基準審議会(FASB)の暫定的な分類及び測定モデルとの主要な相違を減少させる

・金融資産の分類及び測定と保険契約負債会計の間の相互作用を考慮に入れる

 

IFRS第9号は基本的に安定しており、以前公表したIFRS第9号を既に採用しているか採用しようと準備している企業があるため、IASBは、規定の変更を最小限にしようと試みました。そのため本修正は、IFRS第9号のビジネスモデル主導の分類構造と首尾一貫しています。本公開草案は、企業のビジネスモデルに基づいた負債性商品に係わるその他の包括利益を通じた公正価値(FVOCI)測定カテゴリーの導入を提案しています。

 

IASBは、本公開草案に対するコメントを2013年3月28日まで募集します。

 

詳細は、IASB及びASBJのウェブサイトをご参照ください。

IASBのウェブサイト

ASBJのウェブサイト

ページトップへ