2011年03月16日
IASB議長であるデイビッド・トゥイーディー卿は、2011年3月10日に、米国ワシントンDCの商工会議所のイベントで、「財務報告の将来:コンバージェンスか否か」と題する講演を行いました。
そこでは下記の項目についての言及がされていました。
今年がIFRSと米国会計基準を収斂させるプログラムの最終年度であり、米国がIFRSを国内企業に利用させるかどうか決定する年であること。
真のグローバルな会計基準は米国を含むものでなくてはならず、各国が米国SEC(証券取引委員会)の意思決定を注視していること。
・ IFRSは、米国を含む世界中の上場企業の財務報告の共通基準となること
・ IASBのガバナンスが、米国FASB(財務会計基準審議会)に類似する制度を有していること
・米国がIFRSの受入れと利用のための明確で実行可能なタイムテーブルを、今年中にコミット(約束)することが必要であること
・米国が、今年IFRSの利用を国内企業に認めないか、その決定を延期する場合は、一度は収斂したIFRSや米国会計基準が再度ダイバージ(発散)するリスクがあり、受け入れがたく米国の利益にもならないこと
・IFRSと米国会計基準のコンバージェンスの状況
・IFRSの今後‐原則主義について
・ゴールへの到達
詳細は、IASBのウェブサイトをご参照ください。
IASBのウェブサイト