IASBとFASBは、4月21日に、IFRSと米国会計基準のコンバージェンスを促進するための共同作業に関するプログレス・レポートを公表しました。昨年11月に前回のレポートが公表されて以来、両審議会は
・5つのプロジェクトを完了させた。
今後数週間のうちに、IASBは、連結財務諸表(他の事業体への持分に関する開示を含む)、共同アレンジメント、及び退職後給付に関する新たな基準書を公表し、IASBとFASBは公正価値測定及びその他の包括利益の表示に関する新たな規定を公表する予定である。
・3つのMOUプロジェクト及び保険会計について、検討の優先順位を上げた。
両審議会は、3つのMOUプロジェクト、すなわち金融商品会計、リース及び収益認識、さらには米国基準とIFRSとを改善した上で揃える共同プロジェクトである保険会計について、完成に向けて、相当に審議を進捗させた。
・コンバージェンス作業を完了させるためには、更なる時間が必要。
公開され、かつ包括的なデュープロセスを踏まえた追加的な作業や利害関係者との協議等を行うことを可能にするために、両審議会は、残りのコンバージェンス・プロジェクトについては、2011年6月以降にタイムテーブルを延長することで合意した。これらのコンバージェンス・プロジェクトは、2011年の下半期の完成を目指している(しかしながら、米国の保険に関する基準書はまだ公表されておらず、本プロジェクトについては2012年上半期の完成を目指している)。
残りのプロジェクトの完成に向けた詳細なタイムラインが記されているプログレス・レポートは、IASBとFASBのHPから入手することができます。
詳細はIASB及びFASBのウェブサイトをご覧ください。