【社外役員推奨研修】 公認会計士社外役員ネットワーク研修会 「取締役会評価の実際と課題」開催報告(5/13)

掲載日
2024年06月05日

 2024年5月13日【社外役員推奨研修】公認会計士社外役員ネットワーク研修会「取締役会評価の実際と課題」が開催されました。

 後日eラーニング配信を行いますので、ぜひご視聴ください。


【講師】   :高山 与志子氏 
(ボードルーム・レビュー・ジャパン株式会社代表取締役、ジェイ・ユーラス・アイアール株式会社副会長)
        宮地 真紀子氏 
(ボードルーム・レビュー・ジャパン株式会社ディレクター、ジェイ・ユーラス・アイアール株式会社ディレクター)



【概要】
 上場企業は、2015年に「コーポレートガバナンス・コード(企業統治指針)」の導入以降、経営の透明性や社外役員の多様性の確保など、適切なガバナンスの発揮と企業価値向上に向け、日々取り組まれていることと存じます。
 取締役会の実効性を高める重要なプロセスとして、コーポレートガバナンス・コードで取締役会実効性の評価が要請され、「取締役会全体」「委員会」「取締役個人」を対象とした評価の重要性が高まっています。評価に際しては、第三者機関が他社の取締役会及び評価の状況に関する知見、経験を基に支援する第三者評価を実施する企業が増えており、より実質的な取締役会評価へと移ってきております。
 これを踏まえて、今回は、「取締役会評価の実際と課題」をテーマとして、ボードルーム・レビュー・ジャパン株式会社代表取締役 高山与志子様、同社ディレクター 宮地真紀子様を講師にお迎えし、取締役会評価に関する重要なポイントについて、具体的な事例も参照しながらご講義いただきました。


 今回の研修会は、「取締役会評価の実際と課題」をテーマに解説をいただきました。内容は、次のとおりです。
  ① コーポレートガバナンス・コードと取締役会評価
  ② 取締役会評価の動向
  ③ 最近の注目テーマ(議長の属性と評価・社外取締役の評価)
  ④ 取締役会評価のプロセス
  ⑤ ケーススタディ
  ⑥ 取締役会評価の開示
  ⑦ 取締役会と投資家との対話
 前半は、高山与志子氏により、コーポレートガバナンス・コードにおける取締役会実効性の評価につき、その議論の変遷から最近の動向・注目テーマを解説いただき、取締役会議長の属性、役割については、社外役員として押さえておくべきポイントと確認することができました。 後半は、宮地真紀子氏により、取締役評価のプロセス、ケーススタディと、実例を踏まえた具体的な検討過程を解説いただきました。経営環境が変わる中、個々の企業で直面する課題を抽出し、解決することが肝要であること、取締役会のあるべき姿を目指し、自ら検証するプロセス自体が重要であること、そして独立社外取締役として主体的な関与を行う必要性を認識いたしました。 研修講義後、会場参加者からは、多数の具体的な質問がなされ、取締役会評価についての関心の高さが窺えることができました。

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