- 掲載日
- 2023年11月29日
2023年11月6日【社外役員推奨研修】公認会計士社外役員ネットワーク研修会「不祥事発生時における社外役員の役割と行動」が開催されました。
後日eラーニング配信を行いますので、ぜひご視聴ください。
【講師】 :竹内 朗氏 (弁護士・公認不正検査士)
【概要】
公認会計士に社外取締役又は社外監査役への就任を依頼する上場企業は増加していますが、公認会計士が社外役員としての役割を果たすには、公認会計士としての専門性を活かすとともに、社外役員として備えるべき知識と意識を身につけておく必要があります。
そこで、本年度も、社外取締役又は社外監査役に最近就任された方及び就任を予定されている方向けの基礎研修会を下記のとおり開催いたしました。
今回は、社外役員が不祥事発生時にどのような役割を果たしどのように行動するかについて、弁護士としての経験のみならず社外役員や調査委員会委員としてのご経験も豊富にお持ちの竹内朗弁護士・公認不正検査士を講師に、不祥事発生の可能性を認識した場合(内部通報を受けた場合を含む)の初動対応、日本取引所自主規制法人が公表した「上場会社における不祥事対応のプリンシプル」の内容、社外役員が調査委員会委員等に就任した時の心構えなど、社外役員が知っておくべき基本的な知見や不祥事発生時にとるべき姿勢等についてご講演いただきました。
今回の研修では、まず不祥事発生の基本的な考え方の解説をしていただきました。具体的には、「有事の危機管理の本旨」として不祥事対応のサイクル、不祥事対応の行動原理について解説し、また不祥事の調査の際に必ず念頭におくべきこととして「上場会社における不祥事対応のプリンシプル」に即して不祥事対応の基本について解説していただきました。さらに不祥事対応時に特に注意が必要なマルチ・ステークホルダー対応についても解説いただきました。
続いて、三つのケーススタディーを紹介し、不祥事対応に失敗するのはどのような場合か、不祥事発生時にとるべき姿勢等について具体的に解説をしていただきました。
このように、研修会では、不祥事発生時の留意点について、基本事項及び事例解説という二つの側面から解説いただきました。社外役員及び社外役員になろうとしている会員にとって有益な研修になったのではないかと思います。