【IESBA】技術革新による変革に対応するためのグローバルな倫理規程の強化

2023年04月18日

 国際会計士倫理基準審議会(The International Ethics Standards Board for Accountants:IESBA)は、急速な技術進歩と加速するデジタル化によって根本的に変容しつつある世界において、IESBA倫理規程の堅牢性を更に高め、その関連性を拡大することを目的としたIESBA倫理規程(国際独立性基準を含む。)の最終改訂版を発表しました。


 今回の改訂は、広範な実態調査とステークホルダーへのアウトリーチを踏まえたもので、主な内容は次のとおりです。

  • 職業会計士がテクノロジーを利用する際のマインドセットや行動の指針として、倫理規程を強化する。
  • 守秘義務の原則及び職業的専門家としての能力及び正当な注意の原則に関連して、また、複雑な状況に対処する上で、デジタル時代に適した強化された指針を提供する。
  • 会計事務所等及びネットワーク・ファームが、監査又は保証業務の依頼人に技術関連の非保証業務を提供してもよい状況又は提供してはならない状況に対応することにより、国際独立性基準(The International Independence Standards:IIS)を強化し明確にする。

 IISの改訂は、2024年12月15日以降に開始する期間の財務諸表の監査及びレビューから適用される予定です。倫理規程に関するその他の改訂は、2024年12月15日から適用される予定です。なお、早期適用が認められています。

 詳細はIESBAウェブサイトをご参照ください。


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