- 会計専門家からの公開草案に対するコメントを奨励 -
プレスリリース:2022年4月4日 New York
【世界の会計士業界の総意】IFACは国際サステナビリティ基準審議会(ISSB)の設立を支援し、投資家と資本市場向けのサステナビリティ開示の包括的なグローバルベースラインを開発し、IOSCOに承認されて世界中で取り入れられるようにしました。このことは、一貫性があり、比較可能でかつ信頼性が高く、保証可能な情報の調和されたグローバルシステムへと導くものです。
この度、ISSBから提案された2つの新しい基準は、気候危機の緊急性に対処し、企業や政策立案者がISSBのサステナビリティ開示基準に移行するための道筋を示しています。重要なのは、気候変動開示基準委員会(CDSB)、国際会計基準審議会(IASB)、価値報告財団(VRF)、世界経済フォーラム(WEF)の活動に加え、TCFDの勧告とSASB基準に基づいて構築されていることです。
IFACのCEOであるKevin Danceyは、「サステナビリティに関連する様々なイニシアティブ間の整合性は重要であり、我々は、これらのグローバルベースラインの提案が各国・地域の要件に組み込まれ、より幅広いステークホルダーが求めるサステナビリティ情報の開示と互換性を持つように、ISSBが国際機関や各国・地域の管轄機関と継続的に取組むことを強く支持している。」と述べています。国際会計基準審議会(IASB)と同様に、包括的で透明性のあるデュープロセスに従うことで、世界中の信頼と受容が促進されます。
IFACは、2022年7月29日までに、会計士業界のメンバーがこれら2つの公開草案及び関連する管轄法域特有のイニシアティブについて専門知識とフィードバックを提供することを奨励します。これにより、グローバルな連携と相互運用性、財務情報への結合性及びサステナビリティ開示の保証可能性が実現します。
※本文は、当協会事務局により仮訳したものです。正確な意味合い等については原文をご確認ください。
【文中略称等】
IFAC:国際会計士連盟(International Federation of Accountants)
ISSB:国際サステナビリティ基準審議会(International Sustainability Standards Board)
IOSCO:証券監督者国際機構(International Organization of Securities Commissions)
CDSB:気候変動開示基準委員会(Climate Disclosure Standards Board)
VRF:価値報告財団(Value Reporting Foundation)
WEF:世界経済フォーラム(World Economic Forum)
TCFD:気候関連財務情報開示タスクフォース(Task Force on Climate-related Financial Disclosures)
SASB:サステナビリティ会計基準審議会(Sustainability Accounting Standards Board)
IASB:国際会計基準審議会(International Accounting Standards Board)