国際会計士倫理基準審議会(IESBA)は、2021年4月28日付けでIESBA倫理規程の改訂(非保証業務及び報酬)を公表しました。
原題: Revisions to the Non-Assurance Services Provisions of the Code
原題: Revisions to the Fee-related Provisions of the Code
本改訂は、IESBA倫理規程における非保証業務及び報酬に関する独立性規定を強化するものであり、以下の事項が含まれています。
・ PIE(Public Interest Entity:大会社等)である監査業務の依頼人に対し、自己レビューの阻害要因が生じる可能性のある非保証業務を提供することの禁止(R600.16等)
・ 非保証業務及び報酬に関連する独立性に関する事項について、監査人とPIEの統治責任者との間のより強固な関係を可能にし、促進するための新しい規定(R410.23、R600.22等)
・ 監査業務の依頼人への過度な報酬依存に対処するための規定(R410.20等)
・ 監査人の独立性に関する利害関係者の判断に資するよう、PIEである監査業務の依頼人によって支払われる報酬について、透明性を向上させるための規定(R410.31等)
・ 非保証業務及び報酬に関連する監査人による阻害要因の評価及びアクションを導くための包括的なガイダンス
本改訂の適用時期は、2022年12月15日以後開始する事業年度の財務諸表監査からとされています(早期適用奨励)。
詳細はIESBAウェブサイトをご参照ください。
なお、本会では、今後、本改訂の翻訳を公表するとともに、倫理規則の改正作業を行う予定です。