【IPSASB】IPSAS第42号「社会給付」の公表について

2019年02月12日

国際会計士連盟(IFAC)の国際公会計基準審議会(IPSASB)より2019年1月31日付けで、国際公会計基準(IPSAS)第42号「社会給付」(Social Benefits)が公表されましたのでお知らせします。

 

【IPSAS第42号の概要】

IPSAS第42号「社会給付」は、社会給付支出の会計処理に係る指針を提供します。

本基準では、社会給付を、社会的リスクによる影響を軽減するために、特定の個人又は世帯に行われる現金の移転として定義しています。特に、国民年金、障害給付、生活保護、失業給付等が該当します。

新基準は、主体が社会給付の次回の支払いに関する費用及び負債を認識することを要求しています。

 

IPSAS第42号は、報告主体が、財務諸表において社会給付について提供する情報の目的適合性、表現の忠実性及び比較可能性の向上を目指しています。これを達成するために、IPSAS第42号は以下の原則と要求事項を定めています。

  • 社会給付費用及び負債の認識
  • 社会給付費用及び負債の測定
  • 社会給付に関する財務諸表の表示
  • 社会給付の性質及び金額的影響を財務諸表利用者が評価できるようにするために開示すべき情報


IPSAS第42号は2022年1月1日から適用されます。早期適用は奨励されております。


■IPSAS第42号の公表についてのニュースリリース及び本文は、国際会計士連盟のウェブサイトから入手可能です。内容を解説するウェビナーも国際会計士連盟のウェブサイト上で公開されておりますのでご案内します。

http://www.ifac.org/publications-resources/ipsas-42-social-benefits

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