【IPSASB】IPSAS第41号「金融商品」の公表について

2018年08月22日

国際会計士連盟(IFAC)の国際公会計基準審議会(IPSASB)より2018年8月14日付けで、国際公会計基準(IPSAS)第41号「金融商品」(Financial Instruments)が公表されましたのでお知らせします。

 

【IPSAS第41号の概要】

IPSAS第41号「金融商品」は、IPSAS第29号「金融商品:認識及び測定」に代わり、金融商品の分類、認識及び測定に関する新たな要求事項を設定するものです。

IPSAS第41号は、財務諸表の利用者に対して、IPSAS第29号と比べて以下のようなより有用な情報を提供します。IPSAS第41号はIFRS第9号「金融商品」をベースに開発されており、以下の3項目に関する規定はIFRS第9号とほぼ同様の内容です。

  • 金融資産に、キャッシュ・フローの性格と保有目的を考慮した単一の分類・測定モデルを適用
  • 全ての金融商品の減損テストにおける、単一の予想信用損失モデルの適用
  • ガイダンスの範囲内でヘッジ契約が拡大された、改善されたヘッジ会計モデルの適用。本モデルは、リスク管理戦略と、リスク管理戦略の一部として保有されている金融商品の会計処理との結びつきをより強固なものにします。


IPSAS第41号は2022年1月1日から適用されます。早期適用は奨励されております。また、特定の条件に該当しない限り、IPSAS第3号「会計方針、会計上の見積りの変更及び誤謬」に従い遡及適用されます。


■IPSAS第41号の公表についてのニュースリリース及び本文は、国際会計士連盟のウェブサイトから入手可能です。内容を解説するウェビナーも国際会計士連盟のウェブサイト上で公開されておりますのでご案内します。

http://www.ifac.org/publications-resources/ipsas-41-financial-instruments

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