国際会計士連盟(IFAC)の国際公会計基準審議会(IPSASB)から2017年8月24日付けで、以下の公開草案(以下本EDという。)が公表されましたのでお知らせします。コメント期限は2017年12月31日です。
・公開草案第62号「金融商品」(Exposure Draft 62, Financial Instruments)
【本EDの概要】
本EDは国際財務報告基準(IFRS)第9号「金融商品」に基づいており、以下の考え方を取り入れています。
・金融資産の分類と測定の簡素化された要件
・将来予測的な減損モデル
・柔軟なヘッジ会計モデル
本EDは将来的には、国際公会計基準(IPSAS)第29号「金融商品:認識及び測定」に置き換わる新基準となる予定です。
IPSASBは、本EDの内容をIFRS第9号と整合させるため、「IASB文書のレビュー及び修正のプロセス」を適用しており、本EDには、公的部門に対応させるための修正を加えています。本EDの開発は、公的部門特有の論点に対応するとともに、公的部門と民間部門のベストプラクティスに基づいています。
本EDは、非交換取引を通じて発行される金融保証に関する公的部門特有のガイダンス、コンセッショナリー・ローン、並びに公的部門特有の取引に本EDの原則を適用する方法についての設例も記載しております。
■本CPの公表についてのニュースリリース及び本文は、国際会計士連盟のウェブサイト(http://www.ifac.org/news-events/2017-08/ipsasb-works-improve-reporting-financial-instruments)から入手可能です。