2017年05月01日
国際監査・保証基準審議会(IAASB)は、4月20日、国際監査基準540(改訂案)「会計上の見積り及び関連する開示の監査」(原題:Proposed International Standard on Auditing 540 (Revised), Auditing Accounting Estimates and Related Disclosures)を公表しました。
本改正案によって、監査人は、会計上の見積りから生じる重要な虚偽表示リスクに対してより注意を向けることとなり、より詳細な手続をもって対処することになるとしており、主な内容は、以下のとおりとなっております。
・複雑性・判断・見積りの不確実性といった、会計上の見積りに特有の要因に対処するために、監査人にリスク評価手続を強化していること
・職業的懐疑心の発揮を含め、リスクを識別するための監査人の対応について、より詳細な期待を設けていること
・事業体又は監査事務所の規模・業種にかかわらず、幅広く対応可能となっていること
今回の改正に係る意見募集の期限は、本年8月1日までとなっております。