国際会計士連盟(IFAC)の国際公会計基準審議会(IPSASB)より2017年4月11日付けで、以下のコンサルテーション・ペーパーが公表されましたのでお知らせします。コメント期限は2017年9月30日です。
・コンサルテーション・ペーパー「公的部門の遺産に関する財務報告」(Financial Reporting for Heritage in the Public Sector)
【本コンサルテーション・ペーパーの概要】
コンサルテーション・ペーパー「公的部門の遺産に関する財務報告」では「遺産品目」について、「その希少性や重要性のために、無期限に保持することが意図されるとともに、現在及び将来の世代の便益のために保存することが意図される品目である」と説明しています。
本コンサルテーション・ペーパーでは以下が提案されています。
・遺産品目の特殊な特性は、財務報告の目的上、資産となることを妨げない。
・遺産品目は、「公的部門の主体による一般目的財務報告の概念フレームワーク」における認識規準を満たしている場合に財政状態計算書において認識されるべきである。
・多くの場合、遺産資産に金銭的価値を割り当てることが可能となる。
・遺産資産の当初測定及び事後測定
・遺産保護責任は、財務諸表において負債として認識されるべき、主体に対する現在の義務を伴う可能性があるかどうか。
・一般目的財務報告書における遺産に関する情報の表示
■本コンサルテーション・ペーパーの公表についてのニュースリリース及び本文は、国際会計士連盟のウェブサイト(http://www.ifac.org/news-events/2017-04/ipsasb-launches-consultation-heritage-reporting)から入手可能です。