2017年03月10日
監査監督機関国際フォーラム(IFIAR)は、2017年3月3日付けで、「2016年度検査指摘事項報告書(原題:Report on 2016 Survey of Inspection Findings)」を公表しました。
当該報告書は、IFIARに所属する全世界のメンバーのうち、36メンバーから提出された上場会社等(システム上重要な金融機関(SIFI)を含む)の監査及び事務所の品質管理システムに対する主な検査結果を要約したものです。
当該報告書によれば、監査事務所に対する検査の指摘事項の割合は全般的に減少しているものの、IFIARは、指摘事項の割合が依然として高いことに懸念を示しているとされています。また、本調査結果は、高品質の監査が一貫して実施されていないことを示しており、事務所レベルの品質管理システム(監査人の独立性に関する重要な領域を含む。)に引き続き対処する必要があるとしています。