国際公会計基準第39号「従業員給付」の公表について

2016年08月01日

  国際会計士連盟(IFAC)の国際公会計基準審議会(IPSASB)より2016年7月28日付けで、国際公会計基準(IPSAS)第39号「従業員給付」(Employee Benefits)が公表されましたのでお知らせします。

 

【IPSAS第39号の概要】

  IPSAS第39号は、現行のIPSAS第25号「従業員給付」に置き換わる基準であり、国際会計基準(IAS)第19号「従業員給付」(2015年12月までの修正を反映済み)に基づいて作成されております。

  IPSAS第25号からの主な変更点は以下のとおりです。

・確定給付負債の純額の変動額を遅延認識する「回廊アプローチ」が廃止された。

・確定給付制度における利息純額アプローチが導入された。

・確定給付制度及び複数事業主制度の開示に係る要求事項が修正された。

・確定給付制度に対する従業員又は第三者からの拠出が勤務に関連する拠出制度に適用される場合の、当該拠出に係る要求事項が簡素化された。

・「複合社会保障制度」(Composite Social Security Programs)に係る要求事項が廃止された(該当する実務例がないため)。

  IPSAS第39号は2018年1月1日から発効します。早期適用は推奨されます。

 

■IPSAS第39号の公表についてのニュースリリース及び本文は、国際会計士連盟のウェブサイトから入手可能です。

http://www.ifac.org/news-events/2016-07/ipsasb-publishes-ipsas-39-employee-benefits

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