IFRS財団は、IFRSの国際的なアドプションに向けた進展評価に関する重要なイニシアチブの第一段階を完了しました。G20は、高品質な財務報告基準の単一のセットの国際的なアドプションを求めました。当該イニシアチブは、利害関係者が、各国のG20の目標達成に向けた進展を分析できるような重要な情報源を提供することを意図しています。
本プロジェクトの第一段階の完了によって、国内の会計基準に全体的な責任を有する各国及び地域の団体が調査に回答したG20の全ての国、及び46か国のIFRSに関するプロフィールの公表を見ることになります。本プロジェクトの第二段階は進行中であり、2013年末までに世界のほとんどの国のプロフィールを提供することを究極的な目標として、今後数か月の内に更にプロフィールをウェブサイトに掲載します。
66か国の調査への回答は以下のとおりです。
・95%が、国際的な適用に適した財務報告基準の単一のセットとして、IFRSの支援を公約しました。
・80%が、株式が公開されている全企業もしくは概ね全ての企業にとっての要求事項としてIFRSを既にアドプションしている一方、残りの国々の多くは、IFRSの使用に向けて大きく進展しました。
・IFRSをアドプションした国は、IFRSへの修正をほとんど行っていない一方、行われた数少ない修正は、IFRSをアドプションするための国の計画の暫定的な段階であると一般的にみなされています。さらに、ほとんど全ての場合に、IASBには、アジェンダに関する活動中のプロジェクトがあるため、各国が修正を行った基準の改訂版ができ上がる結果となります。
・過半数以上の国が、IFRS for SMEsを既にアドプションしているか、近い将来にアドプションする予定です。
詳細は、IASBのウェブサイトをご参照ください。