専門情報

「連結財務諸表におけるリース取引の会計処理及び開示に関する実務指針」

　会計制度委員会から答申のありました会計制度委員会報告第5号「連結財務諸表におけるリース取引の会計処理及び開示に関する実務指針」が、去る11月11 日の理事会において承認されましたのでお知らせいたします。この答申は平成5年7月22日付け総5第53号による諮問「リース取引に係る会計基準に関する 実務指針を作成されたい。」に対するものであります。
　当協会は、既に平成6年1月18日付けで「リース取引の会計処理及び開示に関する実務指針」を公表しておりますが、これは個別財務諸表におけるリース取 引の会計処理及び開示を取り扱ったものであり、連結財務諸表特有の事項については、その段階的適用の時期を踏まえつつ、必要に応じ改めて検討を加えること とされておりました。本報告は、その後の実務の展開等を踏まえ、連結財務諸表特有の事項に関して具体的な指針を示したものであります。
　本報告も個別財務諸表におけるリース実務指針と同様に、平成5年6月17日付けで企業会計審議会第一部会から公表された「リース取引に係る会計基準に関する意見書」を実務に適用する場合の具体的な指針としての性格を有しております。
　本報告は、平成10年4月1日以後開始する連結会計年度に係る連結財務諸表について適用されますが、平成10年4月1日前に開始する連結会計年度に係る連結財務諸表について適用することを妨げるものではありません。
　最後に、本報告は、関係各方面との意見調整を経たものであることを付言しておきます。