<監査法人><独立>山本菊子さん(清令監査法人 社員、山本菊子公認会計士・税理士事務所 代表)

Q公認会計士を目指した経緯を教えてください。

 前職で一般事業会社に勤務していた頃、定年は60歳でした。定年後女性は90歳まで生きるとして、あとの30年豊かに生活できるほど年金は出ないだろうと考え、何か一生できる仕事、それも勉強が欠かせない仕事に就きたいと思い資格取得を考えました。簿記2級を持っていたので税理士に着目しましたが、専門学校で相談したら早く資格取得したいなら、と公認会計士を勧められ目指すことにしました。

Q公認会計士試験合格後の略歴を教えてください。

 朝日監査法人(現 有限責任 あずさ監査法人)に入所し約5年監査業務に従事しました。中小規模の監査法人に転職しようと退所したところで子どもを授かり、約2年休職後仕事に復帰しました。監査補助をしていた監査法人から社員の話があり、子どもが14歳になり夜出かけられようになるまで待ってもらい就任しました。今現在、清令監査法人で社員、自身の税理士事務所で代表をしています。

Q現在の仕事内容とそれを始めたきっかけについて教えてください。

 監査法人で学校法人、社会福祉法人等の非営利法人の監査業務、税理士事務所で税務申告等に従事しています。非営利法人の決算は3月が中心なので、税務は個人と6月~11月決算までの法人を中心にみています。
 税理士事務所開業のきっかけは、監査クライアントから税務の相談があった際、実務がわからず答えられなかった経験があり、職業会計人として恥ずかしいと思い、税理士登録し開業しました。

Q仕事を行う上で心がけていることを教えてください。

 常に会計・税務のプロとして考え行動しベストを尽くすこと、クライアントファーストであること、誠実かつ謙虚であること、相手の立場に立って考えることを心がけています。

Q子育ての大変な時期をどのように乗り切りましたか。

 子どもは怪我が多く、不測の事態に備えスケジュールを空けて働きました。祖父母の助けは得られず、外注できるものは何でも外注しましたが、親であることは外注できないので、夫と時間をかけて話し合い、分担して仕事を休みました。私にとって仕事が非常に大切であり、経済的に十分であれば人生が満たされるわけではないことを、夫へ説明して理解と協力を得るまでには時間がかかりました。子どもにも自分の生活は自分で支えること(仕事を持つこと)の大切さを説き、夜仕事で出かける際には毎回ハグをして出かけました。子どもが社会人になった今も家族の協力や応援に支えられています。
 先輩や同僚にも恵まれました。子育てに理解があり、子どものお迎えには十分に配慮していただき助けられました。改めて感謝の気持ちでいっぱいです。
 小中高とPTAに積極的に参加し、学校やママ友と情報共有してクラスや部活での子どもの様子を把握できるようにしました。ママ友とは今も良き友人です。

Q育児との両立で悩んでいる人へのメッセージをお願いします。

 私自身は、片親で育ったので子育ては自分でと考えていました。仕事は辞めず少量でも続けていけば必ずいつか戻せると信じて日々過ごしました。改正等への対応は、仕事に直結するものだけに絞り勉強しました。子どもの成長と共に1歩前進しては、まだ早かったかと半歩下がり、少しずつ仕事量を増やしていき現在に至ります。
 人により子育ての環境や考え方は違いますので周囲と比べず、今の自分は精一杯やっていると思えるならそれで良しとしましょう。なんでも完璧にこなす必要はありません。

Q女性会計士へのメッセージをお願いします。

 興味のあること、やりたいことは失敗を恐れずチャレンジしてください。一生懸命取り組むことで、そこから見えてくるもの、得られることは多くあります。
 あと、仲間づくりをしてください。勤務先だけではなく、地域会、地区会、他士業の集まり等へ出席して、沢山縦横のつながりを作り情報交換をするようにしてください。今の働き方を見直したり、仕事のヒントを得ることがあると思います。多くの人との出会いが人生を豊かなものにしてくれます。

ページトップへ