<独立>加藤愛可奈さん(加藤愛可奈公認会計士事務所 代表)

Q公認会計士を目指した経緯を教えてください

 もともと自分一人で生きていける経済力は欲しいと思っていて、学生時代に公認会計士のいる事務所でアルバイトし、やってみたいと思ったのがきっかけです。3年勉強して一旦あきらめ、30歳のころに働きながらリベンジしました。

Q公認会計士試験合格後の略歴を教えてください

 5年ほど勤めていた会社に在籍しながら受験・合格してから2年半ほど勤務後、出産により地元にUターン。中小監査法人から声をかけてもらい、補助者として従事し12年ほど経ちます。初めの1年で修了考査を受け会計士登録・税理士登録をしました。

Q現在の仕事内容について教えてください

 監査6割、税務2割、公会計の支援など監査以外の会計業務2割で仕事をしています。

Q会計・監査の知識が現在の業務にどのように活かされているか教えてください

 いずれも今の業務にダイレクトに必要な知識です。ただ、会計や監査は企業の活動において主に事後的な事象を扱う分野であり、その前段階の戦略・プロダクト・マーケティング・営業・組織などの分野をもっと知らなければならないと感じています。

Qキャリアビジョンを教えてください。また、キャリアを実現するための課題があれば教えてください

 悩み中です。会計・監査だけではなく、各分野をもっと勉強し、複数の視点から見て企業活動を支えられる人材になりたいと感じています。勉強は本や講座でできても、経験をどう積むかが課題です。

Q仕事面での悩みや苦労、及びそれらをどう乗り切りましたか

 組織が小さいと知識の共有が難しく、自力のみの努力では非効率な気がしています。勉強のモチベーションも維持が難しいです。eラーニングや外部の研修などで勉強しています。
 家事育児との両立も子供が小さい間は大変でした。母など家族の協力によりどうにか成り立ちました。

Qワークライフバランス実現に向けて、工夫されていることはありますか

 体力がないと仕事も頑張れないので、運動は忙しくてもするようにしています。子育てが少し落ち着いた数年前から、趣味を見つけて継続しています。仕事・家庭以外のサードプレイスがいくつかあることは、心身の充実につながっていると感じています。

Q子育ての大変な時期をどのように乗り切りましたか

 子育ての本やメルマガ、心理学の本を読んで勉強をしたり、体はしんどくてもなるべく外に出かけて他者とコミュニケーションを取るようにしました。また、母や妹には物理的に助けてもらいました。(子守や家事など)
   保育施設も色々なところにお世話になりました。

Q育児との両立で悩んでいる人へのメッセージをお願いします

 使えるものは何でも使いましょう。食材セット、外注、便利家電、預かりサービスなど。お金がかかっても、母親の時間とメンタルを保つのは大切です。2つ3つのことを同時に抱えるので、ジレンマが生じることはあると思います。優先順位は子供の成長と共に変わっていくので、その時できることを一生懸命やり、できないことは協力してくれる職場の方に感謝しつつ、長期的になんとかなるさ、と気楽に構えてください。(と過去の自分にも言いたい。)

Q公認会計士試験志望者へのメッセージをお願いします

 勉強した内容が直接的に役立つ資格ですし、監査やそれ以外にもさまざまな業務範囲がある魅力的な仕事です。ぜひプロフェッショナルになってください。

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