Q公認会計士試験合格後の略歴を教えてください
Q会計・監査の知識が現在の業務にどのように活かされているか教えてください
前述のとおり、監査法人では会計監査を中心に従事していましたが、若手の頃から監査手続の実施にとどまらず、常にクライアントへの気付事項や提案事項を出すように努めてきました。このような日々の積み重ねが、現在、社外役員として期待される指摘や質問に活かされていると感じています。
Q趣味でやっていることがありましたら教えてください
剣道を40年以上続けていて、現在六段です。今は七段を目指して稽古に励んでいます。また、ゴルフも好きで、月に2~4回程度ラウンドしています。どちらも心身ともにとてもリフレッシュされますし、体力もつくので、今後も続けて行きたいと思っています。
Q座右の銘は何ですか
まず、「和而不同」は論語に出てくる言葉で、「なごやかな人間関係を心がけつつ、安易な同調や雷同はしない」という意味です。監査業務はチームプレーですので、チームワークが大切であり、同時に、チームメンバーの一人一人が公認会計士として、プロフェッショナルとしての判断を求められます。このような特性を持つ監査という仕事を行っていくに当たり、常にこの言葉を心に留めて業務に取り組むようにしています。
もう一つの、「打って反省 打たれて感謝」は剣道の教えです。これは、「うまく打てた時は、もっとうまく打てる方法はなかったかと反省し、謙虚に向上に努め、逆に相手に打たれた時は、自分の悪いところ(隙)を教えて頂いたということで、感謝する」という精神を指します。仕事に限らず、上手くいってもいかなくても、その状況に感謝し、糧にしていくことを心がけています。
Q女性会計士へのメッセージをお願いします
長年たくさんの女性会計士を見てきましたが、女性会計士の傾向として、自分の実力を過小評価しがちな方が多いような気がします。また、謙虚さと責任感の強さ故か、新しいチャレンジのチャンスが来た時、自分の実力不足(と認識しているだけで、実際はそんなことはないのですが)を理由にチャンスを辞退するという人も多く見てきました。それは本当にもったいないことです。公認会計士として毎日業務に取り組んでいるあなたは、すでに十分な実力を備えています。なので、もしこれからチャンスが訪れたら、ぜひ自信を持って、思い切ってチャレンジして欲しいと思います。
Q公認会計士試験志望者へのメッセージをお願いします
公認会計士という資格を持つことで、出産、育児、介護等の様々ライフイベントがあってもその時々に応じて仕事をデザインでき、また、病気や思わぬアクシデントといったピンチに遭遇した時にも、それを新たなチャンスに変えることができます。プロフェッショナルとして社会に貢献でき、自分の人生を自分でデザインできる公認会計士という職業を、自信を持っておすすめします。試験合格後、一緒に仕事をできる日を楽しみにしています。