<教育>石田晴美さん(文教大学 経営学部 教授)

Q公認会計士試験合格後の略歴を教えてください

 1988年に公認会計士2次試験合格。青山監査法人(現PwCあらた有限責任監査法人)で4年間企業監査に従事し、子どもを産み育てたいと退所しました。子どもが4才になるのを機に、横浜国立大学大学院に進み、6年間かかって博士(経営学)を取得。大学専任講師に着任し現在に至ります。

Q現在の仕事内容について教えてください

 大学教員の仕事内容は想像がつくと思いますので、勤務内容をご紹介します。大学にもよりますが、私の勤務校では、週3日出校と週5コマ授業が義務づけられています(オンライン授業も可)。春休み・夏休み・冬休みなど授業の無い期間の出校義務はありません。研究と教育の自由が保障されており、自分で決められる裁量はとても大きいです。

Q仕事を行う上で心がけていることを教えてください

 学生を外見で評価してはいけないこと、授業に興味が無いこと=だらしのない学生ではないこと、本人が興味ある分野では学生は輝いていること等を教員経験から学びました。授業で学生が見せる顔は、ほんの一部にすぎません。多面的に学生を見るよう心がけています。また、彼・彼女らの人生に少しでも良い影響を与えることができればと思っています。

Q座右の銘は何ですか

 「志あれば道は開ける」。自分自身を励ます意味も込め、常に学生に伝えている言葉です。

Q子育ての大変な時期をどのように乗り切りましたか

 子どもが小さい時の平日ワン・オペ育児はきつかったです。そのため育児サークルを立ち上げたり、課題政策提言型のフリーペーパーをママ友たちと発行する等、「社会とつながる」感を持ちながら、ママ友たちと助け合って子育てをしていました。修士論文は、子どもを実家に1週間預けてほぼ徹夜状態で仕上げ、ママ友に大学まで送ってもらい締切時刻ギリギリで提出しました。

Q公認会計士試験志望者へのメッセージをお願いします

 大学で公認会計士を目指す学生には、「絶対に公認会計士になる覚悟」を持つことと「正しい努力」をすることを伝えています。公認会計士試験は、単に勉強時間を積めば合格できるものではありません。合格のために何をすべきかを常に自分の頭で考え工夫し、軌道修正し続ける「正しい努力」で合格を勝ち取りましょう。

Q女性会計士へのメッセージをお願いします

 (自分自身へのエールもこめて)「公認会計士」であることに誇りと自信を持ちましょう。キャリアを一時中断したとしても、仕事に邁進したとしても、会計と別の道に進んだとしても、それが「好き」と「楽しい」につながっているのなら、きっと大丈夫です。必ず道は開けます。私の監査法人時代の同期(会計士)で現在、整体師として独立開業し充実した日々を送っている女性がいます。自信を持って自分の信じる道を進んでください。

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