- 掲載日
- 2022年11月25日
2022年10月21日(金)に、女性会計士活躍促進協議会地域交流会in千葉(第4回)が千葉会にて開催されました。講師には、千葉大学文学部において初の女性文学部長を務められた米村千代教授(千葉大学大学院人文科学研究院・文学部)をお招きして、「ファミリービジネスにおける家族と経営」というテーマでご講演いただきました。
千葉会における女性会計士交流会は、女性会計士の知見を広げることとネットワーキング支援を行うという目的をもって、2017年度から実施しています。ここ2年ほどはコロナ禍において開催を見送っていましたが、今回、プログラムを研修会のみとして再開しました。研修内容は中小企業に対する経営助言を行う地域の専門家にとって有用なテーマであるため、男性の会員・準会員にも参加を呼びかけるとともに、弁護士の方にも参加いただく研修としました。当日は、日本公認会計士協会本部において女性会計士活躍促進協議会を担当されている古谷大二郎常務理事にもお越しいただき、会場10名、リモート10名での開催となりました。
米村千代教授は、家族社会学・歴史社会学を専門とされており、近代日本の家業経営から今日のファミリービジネスの展開と課題について、家族社会学の視点から講演していただきました。また、女性会計士活躍促進協議会の研修会であるということを踏まえ、ファミリービジネスの歴史における女性の存在・役割、今日のダイバーシティの時代における課題についても触れていただきました。「サステナビリティ」や「変革」は現代の経営課題のようにとらえがちですが、歴史を振り返ると、ファミリービジネスにおいて事業継続は常に重要課題であり、存続のために伝統の更新・革新への取り組みが行われてきたというお話は、非常に興味深いものでした。
講義後には、女性の活躍やビジネスの視点からの質疑応答もあり、終始、和やかな研修となりました。