企業のグローバル化に伴い、企業の海外進出や会計の国際化が進んでいます。それに対応するために、海外勤務経験があり、世界で通用する専門性と柔軟性を持ち合わせた公認会計士が求められています。
京都大学経済学部卒業、10年監査法人入所、監査部門を経て、16年から2年間オランダのグループファームに出向、18年に監査部門に帰任、20年よりAsia Pacific関連業務を兼務
グローバルに事業を展開する大企業の会計監査を担当する中で、経営課題の的確な理解・議論・解決には、海外駐在の経験が不可欠だと考えるに至りました。そこで、入社6年目の2016年9月から2年間、オランダに赴任しました。
現地では、日系企業の会計監査だけでなく、経営者からの相談に応じたり、セミナーを開催したりして、幅広く日系企業をサポートしました。日系企業が相手とはいえ、上司や同僚はほぼ全員外国人です。魅力的なサービスを提供するには、優れたチームワークが重要であり、チームワークを向上させるには、異文化の深い理解や発信力、コーディネーション力といった様々なスキルが求められます。赴任当初は、物事がうまく進まないことも多々ありましたが、経験を積み重ねるうちに次第に要領を得て、最終的には日系企業の経営者から感謝の言葉をいただけるサービスを提供できるまでになりました。この充実した2年間は、その後の大きな自信につながっています。
監査法人勤務でも、公認会計士には数年ごとにステップアップの機会があり、環境の変化や業務の多様性は非常に刺激的です。私自身、オランダでの海外駐在を通じて、幅広い価値観を養うことができました。この経験を活かして、グローバルな視点からの知見・専門性・洞察をさらに深め、グローバルに活躍する日本企業を支えていきたいと考えています。