価値報告財団:Value Reporting Foundation(VRF)が設立されました(IIRCとSASBが合併)
国際統合報告評議会(IIRC)とサステナビリティ会計基準審議会(SASB)は、合併を完了しValue Reporting Foundation(VRF)を設立したことを、2021年6月9日に正式に発表しました。
IIRCは、「国際統合報告フレームワーク」を開発・普及することによって、財務情報と非財務情報を統合的に報告するアプローチを提案してきました。SASBは、将来的な財務インパクトが高いと想定されるESG要素に焦点を当てたSASBスタンダードを提供しており、11セクター77業種についてのサステナビリティ関連指標を提示しています。
近年、国際的に、企業の長期的価値に関連する気候変動等のサステナビリティについての情報開示の重要性が急速に高まっています。こうした環境の変化を踏まえ、両団体は、より包括的で一貫した企業報告の枠組みの構築を求める企業・投資家に応える観点から、合併しVRFを設立しました。
今後、VRFは、「統合思考原則」、「統合報告フレームワーク」、「SASBスタンダード」の3つの重要なリソースを活用して、企業及び投資家の意思決定をサポートし、企業価値についての共通理解を図っていくとしています。
詳細はVRFからのプレスリリースをご覧ください。
日本公認会計士協会は、これまでも、IIRCのカウンシルメンバーとして国際統合報告フレームワークの開発等に貢献してきました。今回のVRF設立を企業報告発展に向けたステップとして歓迎するとともに、VRFの今後の取組に積極的に協力して参ります。
以 上
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