開催レポート

国際委員会・組織内会計士協議会共催研修会「現代日本人の外国・外国語との向き合い方~言語学の研究から日本の翻訳文化を辿り、世界の中の日本を考える~」開催される

2019.12.13更新

2019年12月3日に、公認会計士協会2階ホールにて、国際委員会・組織内会計士協議会共催研修会「現代日本人の外国・外国語との向き合い方~言語学の研究から日本の翻訳文化を辿り、世界の中の日本を考える~」を開催いたしました。

日本語史を中心とした幅広い研究を行う月本 雅幸様(東京大学大学院人文社会系研究科教授)より、「日本語の成り立ちを知り世界の中の日本を考える」、「私たち日本人が外国人や外国語とどのように向き合うべきか」をテーマに研修会を実施し、約70名の会員・準会員の皆様にご参加いただきました。

本研修会では、日本人が日本文化や日本語を学ぶことの重要性や漢文訓読をはじめとする日本の翻訳文化を辿る中で、現代のグローバル社会における日本人に不足しがちな視点を考察し、外国文化を取り入れ発展してきた日本の歴史から、日本のビジネス競争力の源泉を再発見し、異文化が交わるグローバル社会で私たち日本人が外国人や外国語とどのように向き合うべきかを改めて思考する必要があるとご講義いただきました。
また、日本人は、日本文化に対する理解が不足している点をご指摘いただき、自国文化や自分自身を語れないと海外ではコミュニケーションの場で取り残され、チャンスをつかめなくなってしまうので、教養を身につけ自分自身を語ることのトレーニングを行った方がいいと、アドバイスをいただきました。 その後、日本の法律等の公的文書はなぜ漢字と片仮名で記載されているのか、海外駐在に当たり気を付けた方がいいこと、海外で相手にまた会いたいと思わせるにはどうすべきか等の活発な質疑応答が行われました。