2019年11月11日に、公認会計士協会2階ホールにて、国際委員会・組織内会計士協議会共催研修会「異文化への理解を深め、"知識人"としてグローバルに活躍するために~哲学・宗教学を中心に~」を開催いたしました。
現代哲学を中心とした幅広い研究を行う小林 康夫 様(青山学院大学総合文化政策学研究科特任教授、東京大学名誉教授)より、「リベラルアーツとは何か」、「ビジネスに関わる人々が、リベラルアーツを学ぶ意義とは」をテーマに研修会実施され約90名の会員・準会員に参加いただきました。本研修会では、揺れ動くグローバル世界、情報化社会の進展、不確かな未来といった状況下において、多様な価値観・歴史観を持った人たちと文化の違いを越え、信頼関係を築き、ビジネスを円滑に進めることのできる人材の育成は、日本全体の課題であり、そのような人材には専門技術やビジネススキルだけでなく、歴史、哲学、宗教、文化を学ぶリベラルアーツをベースとし、物事の本質を見極め、判断ができる能力が必要とされるとご講義いただきました。 その後、西洋の合理的で計算可能な科学的なアプローチに加え、東洋・日本の強みを考察するにはどうすべきか、西洋と東洋の思想や哲学の違いを学び、グローバルビジネスの場の異文化理解力を高める必要性についての活発な質疑応答が行われました。