サステナビリティ保証シンポジウム2025「我が国におけるサステナビリティ保証業務の今後の展望~ISSA 5000の策定を受けて」の開催報告及びアーカイブ動画公開のお知らせ
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日本公認会計士協会は、2025年1月23日にサステナビリティ保証シンポジウム2025「我が国におけるサステナビリティ保証業務の今後の展望~ISSA 5000の策定を受けて」を開催いたしました。本シンポジウムには、752名(本会会員含む。)にご参加いただきました。
本日、アーカイブ配信を開始いたしましたので、お知らせいたします。 以下のページにて公開しておりますので、是非ご視聴ください。
また、以下のとおり、本シンポジウムの概要をご紹介します。
● 基調講演 -ISSA 5000 の基準開発について
国際監査・保証基準審議会(International Auditing and Assurance Standards Board:IAASB)のTom Seidenstein議長及びJosephine Jackson副議長からISSA 5000 の基準開発についてご講演いただきました。
Seidenstein議長からは、IAASBの活動に対する日本からの積極的な参画への謝辞とともに、サステナビリティ保証のグローバル・ベースラインとなるISSA 5000は、世界中の多くのステークホルダーから前例のないほど多くのインプットを得て、非常に早いスケジュールで開発された旨の説明がなされました。また、Jackson副議長からは、ISSA 5000の主な特徴や日本の利害関係者から提起された事項への対応などの説明がなされました。
その後、質疑応答セッションが設けられ、当協会のウェブサイトにおいて事前に募集した質問の中から、質問の多かった幾つかの事項について、モデレーターの甲斐幸子(日本公認会計士協会テクニカルディレクター)より、Seidenstein議長及びJackson副議長に質問を行いました。
● 講演
本プログラムでは、野崎 彰氏(金融庁 企画市場局 企業開示課長)より、我が国におけるサステナビリティ情報の保証制度の動向についてご講演いただきました。
金融審議会「サステナビリティ情報の開示と保証のあり方に関するワーキング・グループ」において議論されているサステナビリティ保証制度のロードマップや質の高い保証業務が提供されるために必要な環境整備(イメージ)などについてのご説明がなされました。
● 諸外国の実務家のプレゼンテーション
Isabelle Tracq-Sengeissen氏(EY Global Sustainability Professional Practice Director - CNCC Auditing standard board chair)及びSebastian Dingel氏(Dipl. Inf. / Deloitte GmbH Service line lead Sustainability Assurance Germany)よりフランス及びドイツのサステナビリティ保証の実務についてご講演いただきました。
● パネルディスカッション
「我が国における高品質なサステナビリティ保証業務の確立に向けて」と題し、サステナビリティ情報の保証に関して特徴的な以下の四つのテーマに関するパネルディスカッションが行われました。
1.合理的保証と限定的保証
2.重要性
3.将来情報
4.バリューチェーン情報
パネリスト
Isabelle Tracq-Sengeissen 氏(EY Global Sustainability Professional Practice Director - CNCC Auditing standard board chair)
Sebastian Dingel 氏(Dipl. Inf. / Deloitte GmbH Service line lead Sustainability Assurance Germany)
熊谷 五郎 氏(公益社団法人 日本証券アナリスト協会 企業会計部長/ 東京大学金融教育研究センター(CARF) 招聘研究員)
小林 いずみ 氏(ANA ホールディングス株式会社 社外取締役/ 株式会社みずほフィナンシャルグループ 社外取締役 オムロン株式会社 社外取締役)
関口 智和 氏(有限責任 あずさ監査法人 会計・開示プラクティス部長/ サステナブルバリュー本部 副本部長)
モデレーター
太田 稔(日本公認会計士協会 理事)
また、後日CPD ONLINEにおけるeラーニング配信を行うほか、会計・監査ジャーナル2025年5月号(4月15日発刊)に報告記事を掲載予定です。
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