2025年年頭所感 ~社会の期待に応え、更なる信頼を創る~
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
平素より当協会の活動にご理解ご支援を賜り、心から御礼申し上げます。
会長に就任して約2年半が経過しました。タグライン「信頼の力を未来へ」に込めた、「社会に新たな信頼を創ることで、より良い未来に貢献する」という想いを実現していくべく、当協会では本年も様々な施策に取り組んでまいります。
一つ目は、上場会社の監査品質の一層の向上です。
公認会計士法改正により、上場会社の監査を担う監査事務所に対してより高い規律付けを行うための「上場会社等監査人登録制度」が導入されたことを受け、当協会は、これまで監査事務所に対する指導と支援の両輪で対応してきました。引き続き、上場会社等監査人に対し、整備した体制の運用状況や品質管理状況の確認を行い、自主規制機関として社会の期待に応えてまいります。
二つ目は、サステナビリティ分野の開示・保証への貢献です。
サステナビリティ情報の開示・保証基準の開発が世界的に進んでおり、我が国でも制度の導入に向けた重要な検討が進められています。当協会は、公認会計士がこの領域でも重要な役割を担い、制度整備に貢献していくべく、これまで培ってきた知見を活かし、制度設計の議論の場で関係団体等と積極的に対話してまいります。
三つ目は、公認会計士の更なる能力向上です。
公認会計士を取り巻く環境が変化し、期待される役割が更に拡大している中で、中核業務である監査のみならず、様々な領域で公認会計士の活躍の場が広がっています。これからも公認会計士が社会から信頼され続けるために、サステナビリティ分野をはじめとする環境変化に適応した能力を継続して向上させていくための取組に注力してまいります。
公認会計士が、監査を通じて社会に信頼を生み出すとともに、監査のみならず様々なフィールドで社会の信頼を支えていけるよう、業界全体として取り組んでいく所存です。
結びに当たり、皆様の益々のご健勝とご活躍を祈念し、年頭の挨拶とさせていただきます。