研究公募の選定結果
2022年09月30日
日本公認会計士協会
2022年4月に公募した「研究公募~公認会計士へのアクセス~」に関して、厳正なる審査の結果、以下の研究が採択されましたので、お知らせいたします。
応募いただいた研究者の方々に深く感謝申し上げます。
研究題目:監査人のキャリア形成と監査品質に関する研究
研究者:亀岡 恵理子(東北大学大学院経済学研究科准教授)
【研究の概略】
監査人は一日にして成らず―高品質の監査は、資格試験合格後、各種経験に従事し専門的知識・スキル・能力(エキスパティーズ)を研鑽した監査人によって達成される。本研究は、監査法人のパートナーへのアンケートを通じて、「高品質の監査を遂行するために必要なエキスパティーズとは何か」、「それはどのようにして獲得されるのか」という2つの課題に取り組むものである。
【公募の状況】
公募開始:2022年4月26日
応募期限:2022年6月30日
応募件数:6件
【選定結果の総括】
当協会によるこのような研究公募は初めての取り組みであったが、新規性・独創性に富む研究、実務に対して俯瞰的な観点から具体的な示唆を与えることができる研究など、興味深い研究提案があった。
採択された亀岡氏の研究は、監査人のキャリア形成及びエキスパティーズの獲得に関わる内容である。この分野の研究は、監査品質の向上にとって重要であるにも関わらず、特に我が国ではこれまであまり行われてこなかった。亀岡氏の研究提案は、他分野における研究成果も踏まえながら理論的に興味深い考察がなされ、かつ、準備状況も優れていた。また、研究の結果が、監査品質の向上に向けた示唆を提供するだけでなく、監査人のモチベーション向上にもつながることが期待される点も選定に当たって高く評価された。
当協会では、継続してこのような公認会計士へのアクセスを支援する研究の公募を行うことを予定しており、更に多くの研究者の方に参加いただくことを期待している。
以 上