お知らせ

ABNによるネットゼロ・コミットメント発出について

2021年10月06日

 このたび、A4S(The Prince of Wales's Accounting for Sustainability Project)(※1)のメンバーである会計専門家団体ネットワーク(Accounting Bodies Network(ABN)※2)が連名で、ネットゼロ実現に向けた取組を実施する旨を誓約した声明文「ABNネットゼロ・コミットメント(ABN NET ZERO COMMITMENT)」を発出いたしました。本声明文には、当協会も署名しております。


 2020年2月には、ABNは気候変動について会計士が担うべき役割に関する声明文「CALL TO ACTION IN RESPONSE TO CLIMATE CHANGE(気候変動に対する行動の呼び掛け)」を発出し、当協会も署名しています。今回の声明文は、10月31日~11月12日に英国グラスゴーで開催される国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に先立ち、パリ協定に沿って地球の平均気温の上昇を1.5℃に抑制するため、2030年までに温室効果ガスの排出量半減、2050年までにネットゼロ達成に会計士及び会計専門家団体が貢献することを表明するものです。


ABNネットゼロ・コミットメント概要
ABNに参加している会計専門家団体の最高責任者が、179の加盟国の250万人を超える会計専門家及び学生を代表して、将来における温室効果ガス排出量ネットゼロ達成への貢献を誓約し、ここに表明します。

パリ協定に沿ってネットゼロを実現するために、会計専門家は、その固有のスキルや専門知識を活かし、重要な役割を果たすことができるものとし、以下の行動を実施します。

(1) 会計専門家団体としての行動
ネットゼロ達成に向けての排出経路(目標を含む。)を作成し、温室効果ガス排出削減量とネットゼロに向けた道筋を年次で開示


(2) 業界に対しての行動
ネットゼロ達成に向けて会員に対し働きかけ、必要な研修、支援、リソースを提供


(3) 政府に対しての行動
経済全体でのネットゼロ達成に向けての政策・規制策定に向けての適切なアドバイスを提供


 また、本署名に当たり、当協会の手塚会長は次のように述べています。「ネットゼロの達成に向けて、具体的なアクションプランの策定と実行を加速してまいります。当協会の会員である公認会計士の皆様には、研修などを通じてサステナビリティに関しての知識や専門性を高めていただくための取組を行ってまいります。」
手塚会長からのコメントについては以下の動画をご覧ください。



 公認会計士は、気候変動とそれに伴う経済的リスクへの対応、そして持続可能な社会の実現において重要な役割を担っています。当協会も会計専門家団体としてネットゼロ達成に積極的に取り組むとともに、公認会計士による貢献を支援する取組を進めていきたいと考えます。

 本共同声明及び各会計専門家団体の取組については、A4Sウェブサイトの特設ページで紹介されておりますので、是非そちらもご覧ください。


 声明文(原文・日本語訳)は以下からご覧ください。
 原 文 「ABN NET ZERO COMMITMENT: from the chief executives of global accountancy bodies」(PDF127KB)
 日本語訳「会計専門家団体の最高責任者によるABNネットゼロ・コミットメント」(PDF144KB)


(※1)A4S(The Prince of Wales's Accounting for Sustainability Project)
 英国のチャールズ皇太子の支援の下で2004年にA4Sグループが組織され、企業報告及び企業内意思決定に持続可能性(サステナビリティ)を組み込むことを目的として活動しています。A4Sの詳細は、ウェブサイトをご参照ください。


(※2)ABN(Accounting Bodies Network)
ABNは、世界の会計士の3分の2に当たる179の加盟国の250万人を超える会計専門家及び学生を代表しているA4Sと世界の専門家団体のネットワークです。ABNの詳細は、ウェブサイトをご参照ください。


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