お知らせ

気候変動に対する行動を呼び掛ける声明文の発出

2020年02月27日

 このたび、A4S(The Prince of Wales's Accounting for Sustainability Project)(※)のメンバーである会計専門家団体の最高経営責任者13人(14組織)が共同で、各団体のメンバーである会計専門家へ、気候変動に対する行動を呼び掛ける声明文「CALL TO ACTION IN RESPONSE TO CLIMATE CHANGE」を発出いたしました。本声明文には、当協会も署名しております。

 2020年1月に開催されたダボス会議に先立ち世界経済フォーラムから公表された「グローバルリスク報告書2020年版」において、今後10年以内に起こる可能性のあるグローバルリスクの上位5位は全て環境が占めるなど、近年、環境、特に気候変動は重大な課題であると広く認識されております。また、気候変動の影響は既に世界中で表れており、こうした負の影響を軽減するには、直ちに行動を起こす必要があります。

 公認会計士は、気候変動の緩和策と適応策の実現において重要な役割を担っており、本声明文を通じて皆様に「自身の関係する組織が必要なスピードと規模をもって気候変動に対応することをサポートするため、今、行動しましょう」と呼び掛けます。


 声明文(原文・日本語訳)は以下からご覧ください。
 原  文 「CALL TO ACTION IN RESPONSE TO CLIMATE CHANGE」(PDF84KB)
 日本語訳 「気候変動に対する行動の呼び掛け」(PDF198KB)


 声明文の概要は以下のとおりです。

・250万人を超える世界の会計士及び学生を代表して、14の会計専門家団体の13人の最高責任者が、各メンバーに気候変
 動への対応を呼び掛ける声明文に署名しています。

・声明文には、公認会計士及び会計専門家団体が取るべき行動が示されています。

・公認会計士が気候変動対応に取り組むべき主な理由は以下の2つです。

  1. 気候変動は、世界中の公認会計士が行動を起こすべき経済、社会及び経済活動全般のリスクであること。

  2. 公認会計士には公共の利益のために行動する責任があるが、気候変動は間違いなく広範囲に影響を及ぼす可能性
    があり、それに取り組むことは公認会計士の責任の1つであること。

・公認会計士は、気候変動の緩和策と適応策の実現において重要な役割を果たします。

・ネット・ゼロ・エミッションへの移行は、経済政策及び関連する市場メカニズムの適応状況に左右されます。
 会計実務は、その両方で中心的な役割を果たします。



 公認会計士は、気候変動への対応において重要な役割を担っています。メンバーの皆様には、そうした役割を発揮されるよう、お願いいたします。
 本取組については、A4Sウェブサイトの特設ページで紹介されておりますので、是非そちらもご覧ください。





(※)A4S(The Prince of Wales's Accounting for Sustainability Project)
 英国のチャールズ皇太子の支援の下で2004年にA4Sグループが組織され、企業報告及び企業内意思決定に持続可能性(サステナビリティ)を組み込むことを目的として活動しています。

 A4Sの詳細は、ウェブサイトをご参照ください。

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