お知らせ

第一回 国際統合報告委員会(IIRC)ラウンドテーブル開催について

2011年12月07日

 日本公認会計士協会は、株式会社東京証券取引所グループとの共催で、国際統合報告委員会(IIRC)ラウンドテーブル(東京会合:11月24日、大阪会合11月25日)を開催しました。金融庁と経済産業省からの後援を受け、企業関係者、投資家関係者、市場関係者、金融機関、労働団体から合計57名(東京会合23名、大阪会合34名)が参加し、統合報告について議論しました。

 このラウンドテーブルは、IIRCの提唱する統合報告について、その意義や課題、考えられる対応についての議論をすることによって、関係者からの重要な示唆を得ることを目的とするものです。IIRC地域ラウンドテーブルは、2010年8月のIIRC発足以来、欧州、米国、アジアの20を超える地域で開催されています。

 東京会合では、株式会社東京証券取引所グループの斉藤社長(IIRCメンバー)より冒頭挨拶があり、当協会常務理事の市村(IIRCワーキング・グループ・メンバー)が「IIRCと統合報告」と題し、本年9月12日にIIRCから公表されたディスカッション・ペーパーについて報告しました。その後、伊藤邦雄教授(一橋大学)を座長として、「企業とステークホルダーのコミュニケーションでどのような課題があるか」、「統合報告をより意味のあるものにするためには、どのような点に留意すべきか」という二つの論点を中心に、参加者間の議論がされました。

 大阪会合では、古賀智敏教授(同志社大学)を座長として、大企業に加えて中小企業や金融機関等も参加し、統合報告のニーズ、知的資産報告との関係、統合報告実施によるメリットと実務上の課題、情報利用者からの視点について議論されました。

 

 東証 斉藤社長 冒頭挨拶 東京会合の様子

東証 斉藤社長 冒頭挨拶                東京会合の様子             

大阪会合 座長 古賀教授 挨拶 

大阪会合 座長 古賀教授 挨拶

 

 なお、IIRCの公表するディスカッション・ペーパーのコメント期限は、本年12月14日(水)です。また、2012年にはIIRCから統合報告のフレームワークに関する公開草案が公表され、意見募集される予定です。

 

【参考】

IIRCと統合報告.pdf 

IIRCウェブサイト http://www.theiirc.org/

東京証券取引所関連サイト http://www.tse.or.jp/news/09/111206_a.html

経済産業省関連サイト http://www.meti.go.jp/press/2011/12/20111207001/20111207001.html

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