50点以上だったけど、そもそも公認会計士って何?
-
仕事内容はよく分からないけど、「三大国家資格」っていうステータスには惹かれるわね。
普段の生活で出会うことのない「公認会計士」が大学生に馴染みないのは当然! そこで公認会計士が多く所属している監査法人(※)を突撃して分かりやすく説明してもらいました。※監査法人
-
- どんな資格?
- 公認会計士とは会計のスペシャリストで、国家資格を取得した人だけがなれる職業。独立した立場から企業等の財務に関する情報の信頼性を確保することにより、国民経済の健全な発展に寄与することを使命としています。社会的なステータス、難易度などの面で、一般的に弁護士、医師と並ぶ「三大国家資格」のひとつといわれています。
会計のスペシャリストって・・ワリカンの計算が早いとか?
-
お会計”と“会計”じゃ難易度違いすぎるでしょ!
-
- 主にどういう仕事をするの?
- 基本業務は、監査・税務・コンサルティングになります。監査は公認会計士だけに認められた業務です。会計というのは、会社の成果を数字として表すもの。その会計のプロとして、コンサルティング業務や国内外のM&Aのサポートをすることも。税理士登録をすれば税理士の仕事もできるので、税務業務も広くやっています。
難しい言葉がどんどん出てくるぞ。簡単な説明をよろしく・・!
-
「監査」っていうのは何の目的でやるんだろう?
-
- 監査業務ってなに?
- 企業の決算が正しいかどうかを、独立した第三者の立場からチェックする業務です。大企業は株主などに会社の経営状況を報告する際、その内容が適正であることを示すため、必ず公認会計士の監査を受けて監査報告書の提出を受けなければなりません。
-
へぇ。大企業と対等に付き合える感じでカッコいい。
-
- 監査業務ってなに?
-
- どんな人が向いてそう?
- 会計士というと数字と向き合ってばかりいるイメージがあるかもしれませんが、あらゆる場面でコミュニケーション能力が必要となる仕事です。また、社会の役に立ちたいという熱意がある人や正義感が強い人、変だなと思ったことを追及できる人に向いていると思います。
子供の頃ヒーローに憧れてた俺にも向いてそうだな。
-
それだったら常に学級委員長だった私のほうが向いてるでしょ。
-
- 向いてそうな歴史上の人物は?
- 坂本龍馬や織田信長みたいな人が経営者向きだとすると、竹中半兵衛や黒田官兵衛など、自分の知識を駆使して経営者をサポートする役割の存在が公認会計士に近いと思います。
-
陰で支える軍師的存在…渋くてステキ。
-
- 向いてそうな歴史上の人物は?
-
- 公認会計士になる道のりって難しいんでしょ?
- 試験は三段階あって、マークシートの短答式試験を経て論文式試験に合格すると監査法人などに就職できます。そこで実務補習および2年間の業務補助等を積んで修了考査に合格すると公認会計士となることができます。合格率は約10%と難しいですが、合格者の7割程度が学生。学生時代は集中して勉強ができる分、有利なのです。
やっぱり試験は難しそうだなぁ。 (でも俺ならいけるかも?)
-
ふ~ん、学生の合格率が高いのはポイント高いわね。
-
- 大変そうなイメージがあるんだけど?
- 確かに責任は大きいですが、やりがいある仕事だと思います。日本の会社は3月決算か12月決算が多いので、仕事が集中する時期もありますが、ピークが過ぎれば2週間くらい休む人もいますよ。今は働き方改革のおかげで普段の業務時間も短縮される傾向にあります。
2週間も長期休暇とれるのはいいね!
-
- 地味で無口な人しかいないんでしょ?
- そんなことはありません。お堅いイメージがあるかもしれませんが、多様性があっていろんなタイプの人がいますよ。公認会計士は世界的には女性の比率が高く、女性に向いている仕事でもあると思います。在宅で働くこともできるし、独立開業することもできる柔軟性のある職業なので、ライフイベントがあっても自分のペースで働くこともできます。
-
女性に向いてるっていわれるとグッと興味湧いてきた。
-
- 地味で無口な人しかいないんでしょ?
-
- 待遇いいんでしょ?
- 国家資格なので社会的信用が高く、安定的に良い収入が見込めます。資格には定年がなく幅広いキャリアを築くことができるので、生涯にわたってお金を稼ぐための道がたくさんある仕事だといえます。
要するに高収入が約束されてるってことでOK?
- 待遇いいんでしょ?
-
- 幅広いキャリアを築くことができるってほんと?
- 監査法人でキャリアアップしていく人もいますし、日本企業は世界でビジネス展開しているので海外に駐在することもよくあります。会計のルールは世界共通なので外国の企業で働くこともできます。また、一般企業の中で役員や会計の専門家として力を発揮したり、企業の外からアドバイザーとして関与することも。会社の健全さや将来性などを分析する力で、社長の右腕となる人もいます。
海外にも行けるってのは意外だったな。
-
すごーい!私も社長の右腕を目指したい!
日本公認会計士協会(2018年制作)