坂本裕子さん(監査法人A&Aパートナーズ パートナー)

Q公認会計士を目指した経緯を教えてください

一般事業会社に就職しましたが、何か物足りず、大学の教授を目指して大学院に行きました。しかしオーバードクターの時代で大学に就職するのは困難。そこで、父が税理士だったこともあり、何か資格を持った方がいいと思い、簿記を勉強したのが始まりです。

Q受験期間中の思い出を教えてください

当初は税理士を受験しようと受験校に通ってみましたが、あの括弧だらけのわかりにくい税法の条文を丸暗記しなければならないことに抵抗を感じ、会計士試験に変更しました。当時は会計士試験を受験する女性は少なかったので、皆さんが本当に親切に、受験校や講師の評判、勉強方法について教えてくださり、受験仲間も増えて、辛い受験勉強も、挫折することなく、頑張ることができました。

Q公認会計士試験合格後の略歴を教えてください

1984年10月に2次試験合格後会計士補として監査法人中央会計事務所に入所しました。その後1997年7月社員に就任、2001年7月に代表社員に就任、2006年6月に理事に就任、2007年7月にみすず監査法人が解散するまで監査業務を中心に働いてきました。解散後は監査法人A&Aパートナーズに入所し、監査業務を継続、現在に至っています。また、2013年6月の定時株主総会において株式会社小森コーポレーション(東証一部)の社外監査役に就任させていただいています。

Q現在の仕事内容について教えてください

監査法人A&Aパートナーズで上場会社の監査業務をさせていただいているほか、株式会社小森コーポレーションの社外監査役に就任しています。

Q現在の仕事についてどのようにお感じになっていますか

今年公認会計士になって30年も経ってしまいました。会計士補の時代から考えれば33年も監査業務をやっています。飽きもせず、よく続いたものだと我ながら感心します。これは、被監査会社を取り巻く経済環境が刻々と変わること、担当する被監査会社の業種や業態も違うこと、つまり、被監査会社は生き物ですから飽きることはないのです。どこか毎年新鮮であり、新たな問題に直面する一方、発見に満ちています。またこのような監査業務の様々な経験が社外監査役としての役立ちに直結していると思っています。

Q差支えない範囲内で家族構成を教えてください

扶養家族ゼロ。

Q仕事を行う上で心がけていることを教えてください

誠実に向き合うこと。

Q会計・監査の知識が現在の業務にどのように活かされているか教えてください

監査業務は、勉強した会計・監査の知識がそのまま生かされる職業です。ただし、単純に知識を披露すればよいというものでありません。知識は基礎ではありますが、専門家としての判断は実務において収斂され、経験として蓄積されます。できます。

Qキャリアビジョンを教えてください。また、キャリアを実現するための課題があれば教えてください

来年監査法人の定年を迎えますが、監査業務で培った知識や経験を今後も行かせればと思っています。

Qワークライフバランス実現に向けて、工夫されていることはありますか

若いうちはがむしゃらに仕事をしていました。ただ、仕事仲間とお酒を飲んだり、ゴルフをしたり、それなりに自由な時間を謳歌していたと思います。今後も同じかな?

Q疲れた時の、「自分へのご褒美」はどんなものですか

美味しい食事とお酒でしょうか…

Qあなた自身がロールモデルとしている人はいますか

私の父です。88歳まで税理士として現役で仕事をし、昨年90歳で亡くなりましたが、葬儀の際、大勢の方から世話になったとお声をかけていただきました。私もそんな人間になりたいと思っています。

Q最近興味のあるトピックを教えてください(会計士業界以外のトピックでも可)

自動運転技術。最近自動車を運転していないので、勝手に安全運転してくれる自動車ができたなら即購入するのですが…

Q1か月間休暇が取れるとしたら、何をしたいですか

フランスとイタリアのワイナリー巡り

Q公認会計士試験志望者へのメッセージをお願いします

女性の方に是非お勧めしたい職業だと思っています。今私のいる監査法人では子育てがひと段落された女性会計士の方に監査業務を手伝っていただいています。みなさんしっかり仕事をしてくださいます。長い人生において、自分の強力な武器になる資格だと思います。

Q女性会計士へのメッセージをお願いします

日本では世界に比べまだまだ女性会計士が少ないようです。私が会計士になったころは、女性というだけで往査に来てもらっては困るという会社もありました。もともと監査業務自体は男女の区別なくできる仕事です。会計士を取り巻く企業において女性の管理職や役員の採用も次第に増えてきています。また女性の起業家も増え、上場企業を目指す方もいらっしゃいます。監査業務だけでなく、上場支援コンサルティングなど、女性会計士としての活躍の場が広がっているように思います。

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